茨商連・日立民主商工会

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全国会長会議に参加しての感想

西村 福司

5月21日(土)・22日(月)静岡県掛川市にて、全国からの民商の会長さん600人が参加しました。

基調報告 民商は、この10年行政で掴みきれない実態を明らかにしてきた 中小業者の営業と生活を誰が守るのか

初日の21日は、午後1時より全体会があり、基調報告と、品川正治さんの記念講演がありました。
基調報告の中で、「行政ではつかみ切れない業者の実態を、民商は、この10年、明らかにしてきた。又、小規模登録制度、リフォーム助成制度の創設や金融制度改善に取り組んできた」と述べています。小泉構造改革以来、2000年には、総務省の労働力調査で、565万人ほどいた中小業者が、2010年には447万人になり118万人減少、家族従業者も、224万人から118万人に減少しました。「この厳しい現実を、見るのも必要だが、民商、全商連が、活力を失っていけば、数百万人に及ぶ、中小業者の営業と生活権利をいったい誰が守るのか」と訴えています。
 岩手・宮城・福島の代表会長が、現状報告と決意表明をして、16年前の阪神大震災を経験した兵庫民商村上会長が、震災支援の激励を報告しました。


分散会 埼玉・坂戸民商 毎年の民商まつり、市民を巻き込んで、今年は、2万人規模で開催

 2日目の22日は、9:00より分散会が行われ、私は第22分散会で、30名の大所帯の分散会でした。各地の会長さんの報告の中で多かったのは、「相談会をしても相談者が少ない」「商店街が体をなさなくなって、閑古鳥が鳴いている」という話しや、「会員数が半分以下になった」とか、「3分の1になった」と苦労している話しなどが多く、どこも大変だなと思いました。

 逆に埼玉・坂戸民商は、65店舗で義援金箱を設置、毎年行っている民商まつりは、多くの市民を巻き込んでいて、今年は2万人を超える市民の参加で、大いに盛り上がったと報告されました。
 いずれにしても民商を続ける事が、中小業者の応援になるのだと思った会長会議でした。